社地区の棚田が「つなぐ棚田遺産」に認定されました
真庭ほっとニュース
真庭市社地区の棚田が、国が定める「つなぐ棚田遺産〜ふるさとの誇りを未来へ〜」に認定されました!
「つなぐ棚田遺産」は、棚田地域の振興に関する取り組みを評価し、棚田に対する一層の理解の促進を図るためのものです。
全国で271棚田が認定され、岡山県は5市町(真庭市、美作市、久米南町、美咲町、和気町)の選ばれました。
中世の歴史が色濃く残る社地区
真庭市社地区は、豊かな自然に囲まれた、日本の原風景が残る場所です。
地区内には神社や御堂、城跡などの遺産が数多く点在しています。
中でも社地区を代表するのが「式内八社」。
「式内社」とは、平安時代に朝廷から重視された格式高い神社のこと。
社地区内には、岡山県内11の式内社のうち8つが集中しており、中世の歴史が残る貴重かつ神聖な場所とされてきました。
これらは今も地域の方々によって大切にされ、次の世代に受け継がれています。
社地区の取り組み
社地区では、以下の取り組みが行われています。
・棚田米で作った「やしろもち」の生産・販売
・歴史資源を活用したガイドツアー
・放置竹林の解消と伐採した竹の活用
「やしろもち」は地元の直売所で、年末シーズンを中心に購入できます。
歴史ガイドツアーは、社地区の方が地区内の史跡を案内してくれます。
3日前までのお申し込みで、どなたでもご参加いただけます。
>>中世式内八社案内ガイド(真庭観光WEB)
また、地区内の放置竹林を活用する取り組みも行われています。
2020年の年越しでは、竹灯を作って、動画にある幻想的なイベントを開催しました。
このように、社地区では地域を次の世代につなぐ、さまざまな取り組みが行われています。
社地区の棚田に関する情報は下記のシートにも掲載されています。
こちらもぜひご覧ください。
棚田のさまざまな機能
棚田には、お米を作ること以外にも、以下のような機能があります。
・斜面の崩壊を防ぐ
・きれいな地下水を作る
・土の流出や土ほこりを抑える
・洪水を防ぐ
・生き物の保全
・心身のリフレッシュ
・地域の伝統文化の継承
棚田を守り、次の世代に継承することは、私たちの暮らしを守ることにつながるのです。
でも、農家の高齢化や地域の人口減少に伴い、棚田の保全も難しくなっているのが現状。
そのため、各地の棚田を応援するイベントが都内で開催されています。
都内のアンテナショップで「つなぐ棚田遺産フェア」を開催!
(出典:とっとり・おかやま新橋館Facebook)
つなぐ棚田遺産の選定を記念して、都内のアンテナショップでは「つなぐ棚田遺産フェア」が開催されています。
棚田を紹介する展示や棚田にちなんだ商品を販売しています。
「棚田を守る取り組みを応援したい!」「日本の美しい風景を守りたい!」という方は、ぜひ足をお運びください。
岡山県の棚田に関する展示・商品販売は「とっとり・おかやま新橋館」で行われています。
開催期間が短いので、ぜひ足をお運びください。
◆イベント概要
・期間:3/7(月)〜3/11(金)
・場所:とっとり・おかやま新橋館 1Fショップ(東京都港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス)
・店休日:年中無休(10〜20時)
・アクセス:東京メトロ銀座線ほか 新橋駅3番出口 ビル直結
リンク:とっとり・おかやま新橋館(ホームページ・Facebook・Instagram・Twitter)
他の都道府県のショップについてはこちら
日本の美しい風景を後世へ
(出典:農林水産省)
棚田は日本に古くから受け継がれてきた、歴史ある風景です。
お米を作るだけでなく、自然の保全や文化の継承など、数多くの機能を有します。
今回「つなぐ棚田遺産」が認定されたことは、改めてその価値を考えるきっかけとなりました。
真庭市内にも棚田があることを知り、その取り組みを応援していただけたらと思います。
【関連リンク】
・社地域振興協議会
・つなぐ棚田遺産〜ふるさとの誇りを未来へ〜の選定について(農林水産省)
・中世の歴史を受け継ぐ〜社地区〜(COCO真庭)