岡山県真庭市
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ミツマタでつながる地域〜樫邑地区〜

真庭の地域紹介

2023年07月19日 by 藤本 一志

真庭市は、5つの町と4つの村が合併して生まれた広い広いまちです。
そんな真庭市には、魅力ある地域がたくさんあります。

今回はその中から、「樫邑(かしむら)地域」を紹介します。

1万円札の里

ミツマタ

久世の町から車で10分ほど走ると、豊かな里山に囲まれた「樫邑(かしむら)」という地区に着きます。
人口約500人のこの村は、かつて「1万円札の里」と呼ばれていました。

というのも、樫邑地区ではお札の原料となる「ミツマタ」の栽培が盛んでした。
「局納ミツマタ」という品種の生産量は日本一だったようです。

しかし、時代が進むにつれて生産は縮小。
加工施設もほとんどなくなってしまいました。

ミツマタの植栽

そこで、ミツマタ栽培を復活させて地域を盛り上げようと、2019年にはクラウドファンディングに挑戦されました。

地域をあげて取り組んだ結果、見事に目標を達成。
樫邑小学校の子どもたちと共に、ミツマタを植栽されました。

その後も地域のみんなでミツマタ栽培に取り組むなど、ミツマタを通して、地域に活気が戻りつつあります。

ミツマタから生まれる地産品

ミツマタは、紙幣以外にもさまざまな製品の原料となります。

その1つが「和紙」です。

樫邑地区の「樫西和紙工房」では、1986年から和紙製作を開始。
伝統的な和紙からカラフルな染色の創作和紙まで、さまざまな和紙を製作・販売されています。

地域の文化に触れてもらおうと、地元の小学生への「手すき体験」も実施。
作られた和紙には校長が文面を書き、卒業証書として手渡されます。

また、ミツマタのエキスには「シミ予防(美白)」の効果があるといわれています。
その効果に注目した真庭市内の企業が、ミツマタエキスを使った化粧品の販売を始めました。

ミツマタエキスを配合した化粧品は世界初なのだとか。
化粧品原料という新たな活用方法が生まれたことで、地域産業の再生が期待されています。

このように、樫邑地区ではミツマタを通して人々がつながり、ミツマタを活用することで地域に活気がもたらされています。

今後は地産品を通して、その輪は地域以外にも広がっていくでしょう。

関連リンク

・樫西和紙工房(ホームページ真庭観光WEB
・結の香(ホームページYouTube

藤本 一志

岡山市から真庭市へ移住。COCO真庭スタッフ・米農家・Webライターの3つの生業をしながら暮らしている。ブログ→移住事典

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