バイオ液肥とは?|真庭市のSDGsの取り組み紹介
里山SDGs
真庭市では、循環型社会の基盤整備の一環として、「バイオ液肥を使った循環型農業の推進」に取り組んでいます。
この記事では、真庭市の「バイオ液肥」について紹介します。
取り組みを見学できるツアーも紹介しているので、ぜひご一読ください。
バイオ液肥とは
「液肥」とは、液体状の肥料のことです。
真庭市では、家庭や事業所から出る生ごみ・し尿・浄化槽汚泥をメタン発酵させて、「バイオ液肥」として再資源化しています。
生ごみ・し尿・浄化槽汚泥といった有機性廃棄物をお金をかけて処理するのはなく、再び資源として活用することで、持続可能な循環型社会を目指しています。
なお、作られたバイオ液肥は、市内各所の「バイオ液肥スタンド」で無料配布されており、農業や家庭菜園などの使用されています。
また、バイオ液肥の成分検査の結果は、真庭市ホームページにて公開されています。
リンク:「バイオ液肥」の検査結果をお知らせします(真庭市環境課)
バイオ液肥が始まった背景
真庭市がバイオ液肥に取り組む目的は「ごみの減量化」です。
真庭市の生ごみは可燃ごみの約20%を占めており、その焼却には毎年多額の費用がかかっていました。
焼却灰などを埋め立てる最終処分場も限界が見えつつありました。
そこで、生ごみを分別回収し、液肥として利用することで、ごみの減量化・焼却経費節減・循環型社会の実現を目指し、バイオ液肥の取り組みが始まりました。
なお、バイオ液肥の取り組みを行っているのは、久世地域と落合地域の一部です。
今後「バイオ液肥濃縮施設」の整備に伴い、他地域に拡大していく予定です。
バイオ液肥の使い方
バイオ液肥の使い方は以下のとおりです。
1.生ごみ分別用のバケツ(上の写真)に生ごみを捨てる
2.業者によって専用プラントに運ばれ、メタン発酵されて液肥になる
3.バイオ液肥スタンドに液肥が運ばれる
4.バイオ液肥スタンドから液肥を汲み、農地に撒く
ポイントは、各家庭からごみを出す際に、生ごみを分別して出すという点です。
市民の協力があってこそ成り立つ取り組みなのです。
「生ごみ分別用のバケツ」は、各ごみステーションに設置されています。
家庭で生ごみ分別用の入れ物を用意しておくと便利でしょう。
「バイオ液肥スタンド」は、写真にあるオレンジ色のタンクのことです。
現在は、以下の9箇所に設置されています。
設置場所 | 住所 | 備考 |
真庭市役所本庁舎 | 真庭市久世2927-2 | |
北房振興局 | 真庭市下呰部248 | |
落合振興局 | 真庭市落合垂水618 | |
勝山振興局 | 真庭市勝山319 | |
美甘振興局 | 真庭市美甘4153-1 | |
湯原振興局 | 真庭市豊栄1515 | |
蒜山振興局 | 真庭市蒜山下福田305 | 冬季休業あり |
真庭リ協液肥プラント | 真庭市西河内696-3 | 要予約 0867-45-7773 |
真庭あぐりガーデン | 真庭市中429-1 |
バイオ液肥の注意点
生ごみ分別用のバケツには、卵の殻や貝殻は入れてはいけません。
理由は、殻に含まれるカルシウムが、メタン発酵プラントの配管を詰まらせてしまうからです。
また、バイオ液肥は臭いがあるため、取り扱いは慎重にしましょう。
バイオ液肥を含む真庭市の循環型農業を見学するなら「真庭SDGs・バイオマスツアー」
真庭市では、循環型社会の基盤整備の一環として、バイオ液肥を使った循環型農業の推進に取り組んでいます。
この記事で紹介した内容は、全体のほんの一部です。
「もっと知りたい」「実際に現地を見てみた」と感じた方もおられるでしょう。
そんな方におすすめなのが、「真庭SDGs・バイオマスツアー」です。
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詳しい内容は、以下のホームページをご覧ください。
リンク:真庭SDGs・バイオマスツアー
関連リンク
・無料バイオ液肥スタンドをご利用ください|真庭市環境課
・「生ごみ」を分別回収して焼却ゴミの減量化!|真庭市環境課
・バイオ液肥をつくる生ごみ資源化〜持続可能な循環のまちづくり〜
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