真庭の雪事情
真庭の自然と気候
岡山県北部に位置する真庭市は、降雪のある地域です。
南北に長い町であるため、地域によって雪の降り方が異なります。
この記事では、真庭の雪事情について紹介します。
なお、例年雪が降る時期は12〜2月です。
市内全域で冬用タイヤは必須で、例年11月中旬〜12月上旬頃に準備します。
真庭の雪事情:市内中南部と北部では大きく異なる
真庭市の雪の特徴は、市内の中南部と北部で、雪の降り方が異なることです。
市内中南部は、12月〜2月にかけて積雪がありますが、多く積もるときで20cm程度。
道路の雪は昼になると溶けることがほとんどで、根雪(積雪が積み重なり、固まって残る雪のこと)になることはまずありません。
一方で、市内北部は雪の多い地域です。
一晩で50cm以上積もる日もあり、雪の多いシーズンでは1mを超える積雪があることもあります。
そのため、スコップなどの雪かき道具に加え、家庭用の除雪機を所有している方も多くいます。
また、スキー場があるので、ウィンタースポーツを楽しむ方も多くいます。
高速道路のICから近いため、仕事終わりにスキー場に行く人もいるようです。
月 | 降雪の深さ合計(cm) | 最深積雪(cm) |
11月 | 2 | 1 |
12月 | 94 | 39 |
1月 | 189 | 62 |
2月 | 169 | 73 |
3月 | 67 | 39 |
4月 | 1 | 1 |
気象庁データ:蒜山上長田の平年値(統計期間:1991〜2020)
住んでみて感じる真庭の雪事情
まず、市内全域で冬用タイヤは必須です。
市内のどの地域も、年に数日は雪が積もるので、冬用タイヤがないと危ないのが現実です。
交流定住センターのある久世地域(市内中部)では、12月〜2月にかけて曇りの日が多く、雨や雪が降る日もあります。
とはいえ、積雪が10cmを超える日は年に数日ある程度。
毎日雪が降るわけではありません。
道路の雪も、昼になると溶けることがほとんどです。
ただし、道路は雪が溶けてベチャベチャになっているので、外出の際にはゴム長靴や防水ブーツが必要です。
また、朝晩を中心に道路が凍結して滑りやすくなっている恐れがあるので、特に注意が必要です。
市内北部では、「山に3回雪が降ると平地に雪が降る」といわれています。
蒜山三座をはじめとする中国山地の山々に3回雪が降ると、麓の村にも雪が降るということです。
積雪は多い年で1mを超えることがあり、根雪になることも多いです。
※一晩で1m積もるというわけではなく、「数日間降り続いて、結果として1mを超える」という意味です。
ただし、除雪体制が整っているため、「地域が雪で閉ざされる」といったことはまずありません。
朝早くから除雪車が動いてくれているため、冬用タイヤを装着していれば、問題なく走れる場合がほとんどです。
また、年に数回ドカ雪があり、その翌朝はみなさん出勤前の雪かきに追われています。
雪かきは重労働ですが、「冬場のスポーツ」として楽しんでいる移住者も多くいます。
とはいえ、最初のうちは体の使い方がわからず思った以上に疲れたり、どんな道具を使えば良いかわからなかったりします。
そのため、ご近所の方や先輩移住者が雪かきのときにどのように体を動かしているのか、どんな道具を使っているかなどをチェックしてみましょう。