「Cultivate the future maniwa 2022」参加企業をご紹介!
岡山県真庭市と株式会社ロフトワークが主催する、SDGsの視点から真庭の未来に繋がるイノベーション創出を目指すプログラム「Cultivate the future maniwa 2022」。
本プログラムでは、真庭市内の事業者と都市部の企業が共創を通じて、地域に根ざしたSDGs領域の新事業を創出することを目指しています。
昨年も同様のプログラムを開催し、今年で2年目となります。
今年は昨年度より参加企業数を増やし、真庭に今までない新たな事業を生みだすことにチャレンジします。
Cultivate the future maniwa 2022 WEBページ
2022年プログラム参加企業決定のプロセス
8月に真庭市内の事業者へのヒアリング・リサーチを実施。
そこから抽出した、真庭で重要度の高い「真庭の未来を創り出す10個の問い」を今回のプログラム参加企業公募のテーマに設定しました。
▲真庭の未来を創り出す10個の問い
「Cultivate the future maniwa 2022」のプログラムを通じて、これらの10のテーマに挑戦したい企業を真庭市内の事業者と都市部の事業者の2つの対象に向けて、参加企業を募集。
結果として、真庭市内からは8社、都市部からは9社もの企業がチャレンジに名乗りを上げ、その中から5チームがマッチングし、お互いの強みを活かした共創がスタートすることに決まりました。
真庭市の事業者と都市部の事業者、マッチングまでの流れ
<真庭市内の事業者に向けた説明会>
真庭市内の事業者募集期間内に実施された説明会には、昨年度のプログラム参加者である松川食品株式会社の金田 久克様をゲストとしてお招きし、プログラムへ取り組む心構えやメリットなどのアドバイスをいただきました。
▲金田様とのトークセッションの様子
「田舎で仕事をしていると、新たな繋がりを作るキッカケが極端に少ないので、プログラムへの参加は良い機会でした」、「都市部企業に価値を発掘してもらった・都市部企業からの意見をニュートラルに受けとめる・否定から入らない・相性もあるが、自分から何かを得ようとする心の持ちようが大切」といったポジティブな姿勢でいることの大切さを、市内の事業者に向けて昨年度参加者としてお伝えいただきました。
その後、参加を希望した市内事業者と事務局が個別面談を行いました。
<都市部企業への説明会>
プログラムにエントリーした真庭市内企業を公開し、パートナーとなる都市部企業を9月21日(水)〜10月14日(金)の期間でエントリーを受け付けました。
都市部企業向けの説明会では、真庭市内の参加希望者が今回プログラムに参加した想いをプレゼンテーションしました。
また、松川食品のパートナーとして昨年度のプログラムに協業した一般社団法人Social Good Nativesの桂 Jasmine 茉莉子様をお招きし、プログラムへ取り組む心構えやメリットなどのアドバイスをいただきました。
▲桂様とのトークセッションの様子
「松川食品さんの工場見学での気づきが重要でした。実際に工場で働く従業員の方々が、グルグルと刺して焼き鳥を作る工程を見て、人の手によって作られるリアリティを感じることができました」、また「お互い(パートナー同士)の “当たり前” のズレがぶつかる機会でもあった」と協業にあたってのリアルをお話いただきました。
その後、都市部企業に向けて、事務局が個別面談を行いました。
<マッチングミーティグ>
エントリーがあった真庭市内の企業と都市部企業の中から、お互いの意向を踏まえて、マッチングミーティングを10月26日(水)に実施し、双方の想い、やりたいこと、方向性、パートナーとしての相性を確かめ合いました。
▲有限会社フクモトタクシーの福本様と株式会社Spatial Pleasureの鈴木様とのミーティングの様子
マッチングミーティングとアンケートを元に、5チームを本プログラムの参加者として事務局にて決定をしました。
参加企業のご紹介
今回のプログラムに参加する5つのチームをご紹介します。
【0867 × 鈴木純子(武蔵野美術大学 准教授)】
<0867>
「服は衣装ではなくツールである。」
岡山県真庭市の市外局番をデザインコンセプトに掲げ、地方創生を追及したプロダクトを展開するオリジナルブランド。
地方発信のローカルビジネス、ローカルカルチャーの可能性を引き出し、「若者がとどまる町あつまる町」ものづくりと地域や地方の新しい可能性を発見できる、ツールのような役割を目指している。
<鈴木純子(武蔵野美術大学 准教授)>
常に布に包まれる人間にとって身近な繊維の魅力を、国内外でアート作品として制作、発表している。
また、日本の染織文化を、それぞれの国や地域において活用するセミナーやワークショップを展開している。
「人と繊維」「繊維と造形」「造形と人」をテーマに作品を制作し発表している。
【有限会社フクモトタクシー × Spatial Pleasure 鈴木綜真】
<有限会社フクモトタクシー>
岡山県真庭市勝山という場所でタクシー等の交通事業を行っている。
出雲街道の宿場町として栄えた勝山は、今でも昔ながらの白壁の土蔵、格子窓の商家、古い町並みが残っており、岡山県で最初に「町並み保存地区」に指定された場所でもある。
この勝山エリアの付加価値の創出と新サービス構築に挑戦したい。
<Spatial Pleasure>
リアル空間のシミュレーションプラットフォームを提供する。
【フリーズドライ工房まにわ × 株式会社HONNOW】
<フリーズドライ工房まにわ>
2021年8月にオープンした就労継続支援B型事業所。
現在、日本緑十字社の下請けでフリーズドライご飯の備蓄品を製造。
障がいを持つ利用者がよりイキイキと、適正に働けるための新たな挑戦をしていきたい。
ご飯を作る際に出るフリーズドライ米粉の活用や真庭産の野菜・果物のフリーズドライ(食べ物なら基本なんでもフリーズドライにできます)などの新たな商品開発や、障がいを持つ利用者の活躍に繋がるビジネスをつくっていきたい。
<株式会社HONNOW>
既成概念を破壊するアート思考と、価値を再生するデザイン思考。
さらにテクノロジーとグローバルネットワークを掛け合わせることで社会課の”HOW”を”WOW”に価値変容し”本能”で良いと感じる体験をつくる。
衣・食・住、そしてヘルスケアなど、豊かな暮らしに寄与する領域のソリューションからまだ世の中に存在しない新しい表現の追求まで、クリエイティブの力で、世界中の人々の健幸と、持続可能な未来を実現する。
【株式会社ココロの保健室 × トヨタ・コニック・プロ株式会社】
<株式会社ココロの保健室>
自分を愛して自分の人生をクリエイトする人を増やすために、保健室を飛び出しメンタルヘルス事業・教育事業をおこなっている。
過疎地域だからこそできるイノベーション教育に魅力を感じ大阪市から真庭市へ移住し、「ええがぁLABO」という不登校児に向けたフリースクールを立ち上げ展開。
「ええがぁLABO」では地域の社会課題解決(イノベーション創出)を通じた学びにより、能動的な社会復帰を推進していく。
<トヨタ・コニック・プロ株式会社>
ヒトを動かす。ココロを動かす。一人ひとりの幸せのために。
「動く=MOVE」という言葉は、「移動する」だけでなく「感動する」という意味もあります。
私たちは、動くことの可能性を考え、カタチにしていくことで、一人ひとりの幸せを増やしていきます。
【きよとうファーム株式会社 × 株式会社ライズ・コンサルティング・グループ】
<きよとうファーム株式会社>
果樹を主力商材として、主に贈答品としての果物ギフトを全国の個人顧客を中心に販売を行う会社(きよとうファーム株式会社)を2021年に設立。
生産部隊である、農事組合法人 清藤(きよとう)の農園にある直売所で、果樹に特化した商品の提供。
更に飛躍するために、新しい農産加工品を開発し、海外展開も視野に入れた事業展開を想定している。
<株式会社ライズ・コンサルティング・グループ>
私たちは日本の再生のために、「戦略の実行」と「成果の上昇」に拘ったコンサルティングサービスを提供し、顧客企業の「次の未来の創造」に貢献し続けます。
新規事業、業務改革/IT等幅広いテーマについて、AI、IoT、デジタル等最新技術に関連した コンサルティングサービスを多く行っており、ハンズオン、スコープレス、モアザンレポート、プロフェッショナルズの4点を特徴としています。
レポートだけを成果とする従来のコンサルティングとは一線を画し、課題解決の「実行」を成果として納品する、真に価値のある経営コンサルティングサービスをご提供します。
Cultivate the future maniwa 2022
「GREENableな真庭の未来を創り出す。共創の土壌を耕す。」をコンセプトに、真庭市内の事業者と都心部の企業が共に、SDGsの視点から真庭の未来に繋がるイノベーション創出を目指すプログラム。
初回:真庭市内の企業と都心部の企業が共に、真庭の未来に繋がるビジネスを創出するプログラム「CULTIVATE THE FUTURE MANIWA 2022」参加企業募集を開始!
◆主催
岡山県真庭市
株式会社ロフトワーク
◆原稿執筆
真庭市地域おこし協力隊/ライター 酒井悠
岡山県真庭市在住のライター。
東京生まれ東京育ち。
プロモーションと地方創生の仕事をする中で、縁あって2022年5月より岡山県真庭市の地域おこし協力隊として働く。
前職で、地域の観光分野の課題解決となるサービスを提供しており、全国の様々な自治体の実態を知り、企画やライティングといった分野で案件に参加。
その中で、そこに住んでいる「人」や関係する「人」が大事であると気付かされ、真庭市では、外から来た人間だからこその視点を活かし、ライターとして真庭の人の個性を理解しマッチングさせていければと考えている。