麹と対話する福の神。河野酢味噌の5代目。河野尚基さん【真庭の人びと29】
会いに行ける「真庭の人びと」vol.29
ようこそ。ディープな「真庭」の世界へ。
ここでは実際に「会いに行ける人」を紹介しています。
真庭への観光と合わせて、ぜひ繋がっていただけましたら、と思います。
河野 尚基(こうの なおき)
1888年(明治21年)創業の5代目。
代々受け継がれてきた製法と麹を守り、すべての工程を昔ながらの手づくりで行なっている。
まろやかで厚みのある味、芳醇な香りの味噌は、県内外の料理通も唸らせる逸品。
伝統を守ってきたその技は本物。
五感を研ぎ澄ませ、左手が温度計となり、麹と対話をしながらつくっている。
ただ、いささか対話し過ぎるきらいがある。
麹とも人ともしゃべり出したら止まらない。
思ったことがすぐ口に出ちゃう。
真庭の発酵文化を伝え、広めている「まにわ発酵’s」のリーダー。
発酵に携わっている人たちを繋いでいる。
野望は、いつかフランスで味噌をつくること。
若い頃は、松坂大輔に似ていると言われていたが、
最近は風貌に味(おもに旨み)が出てきて、渥美清に似ていると言われている。
打たれ弱いが、すぐに忘れる真庭の「福の神」的存在。
料理が得意で、自社の醤油や味噌、酢を使って絶品の料理をつくっている。
持ち前の探求心でたどり着いた生姜焼きとだし巻き卵は神がかっているという。
食べることも大好き。
つくっては食べをくり返して、現代の渥美清になったと言われている。
会える場所は、ココ
有限会社河野酢味噌製造工場
〒719-3201
真庭市久世267
Tel:0867-42-0102
Fax:0867-42-0162
HP:https://kohno-honten.co.jp/2018/
1888年(明治21年)の創業当時から変わらない伝統の糀蓋製法で仕上げた手作り糀は、うま味が強く柔らかでとけやすく、口当たりもすっきりとしています。
この糀を作るのが、代々が大事に使ってきた糀蓋。
古いもので創業当時の物から新しいものだと1952年(昭和27年)のものまで。
代々が使い続ける糀蓋だからこそ、麴菌が糀蓋に住み着き柔らかで力強い糀を作ります。
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企画原案:真庭観光局
企画協力:岡山県立大学デザイン学部
原稿執筆:甲田 智之
〈WEB・SNS〉
デザイン:加藤 彩佳
プロデューサー/チーフディレクター/アドバイザー:酒井 悠(地域おこし協力隊キャプテン)
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この企画は、真庭観光局が発行した冊子『真庭の人びと2022』のスピンオフです。
詳しくは、こちらの記事「真庭の人たちを紹介する冊子ができました」をご覧ください。
また、COCO真庭の公式Instagramでも、「真庭の人びと」公開中です。
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