お茶とアートの村〜富原地区〜
真庭の地域紹介
真庭市は、5つの町と4つの村が合併して生まれた広い広いまちです。
そんな真庭市には、魅力ある地域がたくさんあります。
今回はその中から、「富原地区」を紹介します。
お茶の産地
古い町並みが美しい勝山地区から新見行きの列車に揺られていると、民家の軒先や山際に、お茶畑を見かけるようになります。
独特な風景の広がる村の名前は「富原(とみはら)」。
古くからヤマ茶が自生している、お茶の栽培が盛んな地域です。
山間部の涼しい気候であるが故に害虫が少なく、農薬に頼らなくても美味しいお茶ができるのが特徴。
現在も代々受け継がれてきた伝統を守りながら、丁寧な栽培が続けられています。
また、毎年5月には、新茶の季節に合わせて「富原お茶まつり」が開催されます。
製茶つくり体験や茶摘み体験、製茶工場の見学などを楽しむことができます。
きらめく新緑の中で、新茶の上品な味と、お茶にまつわる各種体験をお楽しみください。
無添加のペットボトル茶「とみはら茶」
富原地区のお茶は、ペットボトル飲料として楽しむことができます。
農薬不使用の茶葉から丁寧に抽出されて作られており、保存料・着色料などの添加物を使っていない、全国的にも珍しいペットボトル茶です。
すっきりとした後味が特徴で、真庭市内各地のお店や自動販売機で販売されています。
「自動販売機でお茶を買うならとみはら茶」というファンもいるくらい、美味しくて人気の高いお茶です。
真庭市にお越しになった際は、その上品な味を楽しんでみてください。
旧小学校校舎を活用した「杜のアート展」
2021年からは、富原地区古呂々尾中にある旧富山小学校を活用したイベント「杜のアート展」が始まりました。
きっかけは、富原地区にある就労継続支援B型事業所「スカイハート灯」にあった、たくさんの作品でした。
素晴らしい作品が日の目を浴びず眠っている姿を見て「この作品たちを多くの人に見てもらいたい」という思いが芽生え、アート展を開催することに。
ちょうど旧富山小学校校舎の活用に頭を悩ませていたため、校舎を活用することになりました。
実行メンバーは、地域住民や真庭に所縁のある作家、地域おこし協力隊です。
開催期間中は、地域のシンボルである木造校舎に、地元に所縁のある作家の作品がたくさん展示されました。
イベントを行う上で大切にしたのは、小さくてもいいから、肩の力を抜いて、継続的に行うこと。
打ち上げ花火のようなイベントではなく、毎年コツコツ積み重ねることで、地域の誇りの醸成につながると考えたのです。
実際に、イベントの開催期間は、1年のうち1週間。
それでも「地域に所縁のある作品を見よう」と、市内外から多くの方が訪れました。
現在、杜のアート展で展示された作品は、実行メンバーによって富原地区内のお店や施設に展示されているようです。
作品を通して四季を感じられるように、季節ごとに作品を入れ替えているのだとか。
今後は希望される方がいれば家庭にも作品を展示させてもらい、「富原といえばアートの村」と呼ばれるようにしたいという構想もあるようです。
杜のアート展は、2023年も開催を予定しています。
ぜひ、山あいの趣深い木造校舎に足を運んで、本物のアートを体感してみてください。
関連リンク
・富原製茶組合
・とみはらお茶プロジェクト(ホームページ・Instagram)
・杜のアート展(ManiColle・2022年の様子)