[3つ目の話] のれんの町

お店の入り口に
’今営業しています。’という意味で掛ける布をのれんと言います。
ぶら下がっているのれんをくぐって、
自然と少し頭を下げてお店に入るようになります。

勝山の町並みは、
珍しく営業をしていない民家にも
それぞれ個性のあるのれんが行人を迎えてくれます。
大通りはもちろん、観光客が来そうでもない小さな路地裏まで、
この町、隅々に掛かっているのれんは
全て一人が作っています。

今日の主人公は天然草木染めの職人、加納さんです。
ひのき草木染め工房に入ると、
穏やかな色とともに丁寧な女性の方がお客さんを迎えてくれます。
フレンドリーでありながらも丁寧なこの方に
「加納先生はどこですか?」と尋ねると、
「私です」と答えてくれるでしょう。
良くあることです。
のれんをお願いするには6ヶ月以上を待たなければならなく、
建築家安藤忠雄ミュージアムののれんのように、
アーティストが依頼するアーティストである方が
いつもお店で客さんを迎えてくれるとは思わないですからね。

加納さんがこの町ののれんを作り始めたのは
22年前です。
他の地方の小都市と同じく、
若い人々が都市に向かって地域を出てしまい
町の店が一つ二つ閉店していきました。

「観光客を呼び集めようと始めたことではありません。
ここに住んでいる私たちの日常を楽しくする為には
何が出来るのかを考えました。」

最初何軒の家がのれんを作って掛けた後、
今年で22年目、毎年一年も例外なく
のれんをかける家が増えてきたします。
家ごとに自分の好きなものを柄にして染めたのれんを
毎朝丁寧に掛けます。
だから得られた名前「のれんの町」、
今はのれんの地図を持って
町を歩く観光客を見ることが珍しくない風景になりました。

*マフラーやハンカチを作ってみることができます。
(3000円)
hinoki.exblog.jp
studiohinoki@gmail.com

家の前の郵便ポストが家の象徴になってます。(小さなラバーダックを探してみて下さい^^)
赤色の中に鬼が見えますか?

LPで聴く音楽が風情のあるカフェ、鬼のすみかです。

言わなくてもわかりますよね?

(前の写真でもラバーダックが隠れてました^^)

暗いのでよく見えなくて良かったです。

イノシシが運転しているんですからね。助手席にはガチョウが座っています。

加納さんを紹介します。
天井を見ると、250歳の歴史を感じます。
お店の中には、多くの色がありますが、どれ一つ目立たず仲良く隣接しています。
ショーケースからも歴史を感じます。
布を縛ったり、結び目を作ったりして複雑な柄で染めることもできます。
芸術が日常になる町並みを作るため、今までのようにゆっくり、コツコツ歩いていきます。

韓国出身カンさんが見た心躍る岡山の50のコト 第4話をお楽しみに