[9つ目の話]  花、山菜、お寺、笑顔

日本で路地裏を歩いていると住宅街の中でも
静かに日を浴びている墓地に出会えることがあります。
生きている人々の生活空間と死んだ人の空間が
何の違和感もなく混じり合っています。
生と死の空間を分離している韓国では珍しい風景ですが、
死も人生の一片として静かに生活の中に位置しているように見えます。

お寺や神社も韓国よりもっと村の近いところで出会える機会が多いです。
物理的に近くにいる上に地域の冠婚葬祭を取りまとめる役割を持っているので、
地域のコミュニティーの中に深く入っているように感じます。
今日紹介する方は、「花の寺」、 普門寺の若い奥さん、和田さんです。

いつも笑顔でお客様を迎える和田さんが
普門寺のお嫁さんに来たのは3年前のこと。
岡山市生まれ育ちで専門司会者やラジオのパーソナリティーとして
忙しい日々を過ごしていた和田さん、
お仕事で立ち寄った上田村で今の旦那さんに出会って一目惚れしたそうです。

お寺の方ってなんか厳粛で敬虔なイメージがありますが、
司会者としても活躍している和田さんは
様々な新鮮なアイデアで小さな山村を生き生きとさせています。

今年で2年目の「ネイチャーウォーキング」は、
参加者が地域の山菜の専門家と一緒に歩きながら
食べられる山菜を探して
その材料で作られた料理を一緒に食べるのイベントです。
和田さんが提案して地域の皆さんと一緒に行われているこのイベントでは
山に訪れた春の生命力を満喫することができました。

「廃校になった上田小学校を拠点に
次の世代に伝えるコミュニティを作りたいです。
自分の力でできることがないので
周りの方々の力を借りて一つずつ作っていっています。」

いえいえ、
誰でも喜んで力を貸してあげたくなる
その健康な笑顔が本当の能力ではないかと思いますよ。

普門寺ホームページ*https://www.facebook.com/hananoyamadera.fumonji/

これからネイチャーウォーキング!マイクを持っている和田さん。
リョウブとコシアブラの天ぷら
春の終わり頃にまたお邪魔した上田村はアジサイ祭り中でした。
小さな村にアジサイでいっぱい。
アジサイに沿って行けば「花の寺」、普門寺に着きます。
祭りの日なので、着物を着た人々の姿も多い。
喜んでモデルになってくれる人々。少し奥まで歩いてみましょう。
生まれることができなかった子供たちのための仏像。寒くないように帽子を作って着せた心が暖かいです。
鐘の音が境内に広がります。祭りも終わり、みんなが日常に戻る時間です
目尻のシワを消してほしいとおっしゃいましたが、明るい笑顔しか見えないですよ。

韓国出身カンさんが見た心躍る岡山の50のコト 第10話をお楽しみに