近く、長く観る桜
韓国出身カンさんが見た心躍る岡山のコト 第19話
2018年04月13日 by 姜 侖秀(カン ユンス)
近く、長く観る桜
近く観てこそ綺麗だ。
長く観てこそ可愛らしい。
君もそうだ。
ーナ・テジュ詩人の’草花’
詩を翻訳するのはとても難しい。
言葉の向こうのことを見せるのに、
言葉を使うしか方法がないからだ。
しかし、この詩は無理しても伝えたかった。
なぜかというと、
今日の話は近く長く観る桜に関してだからだ。
桜は春の温気の中でいきなり咲いて、
小風一瞬で散ってしまう。
近く長く観るなんて、桜には無理な話で、
人は急いで桜の下に集まる。
桜より人が多い街の風景は
なんか花も人も切なく見える。
一瞬を一所懸命楽しもうとするその頑張りが、
私たちの日常とあまり変わらない気がしてしまうからだ。
南と北の標高差が大きい真庭は
1ヶ月間南から北まで桜のリレーが行われる。
だから近く、長く、殆ど独占してゆっくり眺めることができる。
韓国出身カンさんが見た心躍る岡山のコト 第20話をお楽しみに。