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アルゼンチンバーベキュー

韓国出身カンさんが見た心躍る岡山のコト 第20話

2018年04月27日 by 姜 侖秀(カン ユンス)

アルゼンチンバーベキュー

’バーベキューするから家族と来てね。’

去年6月、シェアハウス*1に泊まっていたアルゼンチンのダニーとリナがアルゼンチンバーベキューに誘ってくれた。
100パーセントの牛が放牧されているアルゼンチンは世界で一番幸せに育った牛肉を食べられる国だと言われている。
だからアルゼンチン旅行に行った時はなるべく牛肉を食べようとしていた。

牛肉はアルゼンチン産ではないけど、真庭でアルゼンチンバーベキューを経験できるとは!
ワクワクしながら当日シェアハウスに着いたら、ダニーとリナが木から落ちていた枝を沢山裏の山から持って来ていた。何が始まるんだろう!

先ずは火作りから!アルゼンチンバーベキューは炭を使わない!よく乾いた木の枝を焚き火のように燃やすことから始める。
バーベキューマスターのダニーが火を準備している間、リナとともこさん*2は肉や野菜を準備している。アクセルさん*3は子守。
先ずはパプリカと串に刺した鶏肉。焚き火のように燃えている木が赤くなったら、あみの下に動かす。低温で長くじっくり焼くのがアルゼンチンバーベキューの特徴!
低温でじっくり焼くから野菜も焦げない!
パプリカに卵を入れた逸品。シンプルだけどパプリカがとても香ばしく、半熟した卵との相性も抜群だった。
鶏肉の出番。低温でゆっくり焼くから野菜や肉が少しずつ3時間にかけて出て来た。強火で一気で焼いて食べる普段のバーベキューは食べた後に胃が重くなるが、このやり方だと全く気持ち悪くならない。
料理ならアクセルさんも外せない!バーベキューにフランス式パンを添えてくれた。
最後は牛肉!いつもスーパーで買っている同じ肉なのにとても香ばしくて柔らかい!
塩コショウを振ってマッサージするように肉を手で揉んで更に低温でゆっくり焼いたからだ。
素晴らしいホストのおかげで、みんなとゆっくり話しながら、3時間のコース料理を食べた気分になった。

その日からどこかに落ちている枝が貴重なバーベキューの材料に見えてきた。
裏山の木の枝もバーベキューもお互いには日常的なものであったが、
それを交流して交換することでお互いが今まで気づいてない価値を見つけることができる。
私たちが木の枝や北房の野菜の新しい価値を見つけたと言えば、
ダニーもアルゼンチンバーベキューがどれほど人を喜ばせるものかを気づいたと思う。

国際交流はただ外国人と英語で喋ることが目標になってはいけない。
言葉が多少通じなくても相手の文化を尊重する心と興味を持って積極的に関わってみる。
それを通して自分や自分の周りが持っているものの価値を再発見することが国際交流、または人と人の交流から得る最高のものではないかと思う。
こういう自分の再発見をもっと多くの人に届けていきたい。
それが私がここでこういう仕事を続けている理由である。

編集注)
*1 インターナショナル・シェアハウス・照ラス
真庭市北房地区にて2016年8⽉にオープンした「インターナショナル・シェアハウス・テ(照)ラス」は長期滞在の外国人⼊居者のみを対象にしたシェアハウス。
「テ(照)ラス」は、さまざまな国から来日した優秀な若者たちが一緒に住みながら、地域の農家や商店などの仕事をお手伝いする共同居住空間です。
このシェアハウスが真庭の魅力を照らす舞台照明となることを願って名付けたという「テ(照)ラス」。
真庭で暮らす人々の日常がドラマとなり、日本へ、そして世界へ魅力を発信しています。
[HP] https://www.iterasu.org/
[Facebook] https://www.facebook.com/sharehouseterasu/
*2ともこさん…カンさんの奥さん
*3 アクセルさん…2017年11月までシェアハウスに滞在していたフランス人の自転車職人さん

 

韓国出身カンさんが見た心躍る岡山のコト 第21話をお楽しみに

 


姜 侖秀(カン ユンス)

韓国ソウル出身。本業は俳優だと言いながらキムチ作りや多国籍シェアハウスを運営するなど他のことばかりしている。

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