ご近所付き合いの心得
ご近所との付き合いはありますか?
「ご近所の付き合いはありますか?」という質問を、移住相談でよく受けます。
都会に比べると、田舎は人間関係が密です。
それは、地域のみんなで助け合って、暮らしをつくってきた歴史があるからです。
真庭市も例外ではありません。
この記事では、田舎暮らしで必要な「ご近所付き合い」について解説します。
田舎に行くほどご近所さんとの付き合いは濃い
住宅の密集具合で分類すると、真庭市は以下の3つに分けられます。
・ほどほどに町なエリア(ご近所付き合い:薄〜中)
・町に近く田畑の広がるエリア(ご近所付き合い:そこそこ濃い)
・緑に囲まれた農村エリア(ご近所付き合い:濃い)
農村部に行くほど、ご近所さんとの付き合いは濃くなります。
これは、農村部に行くにしたがって、「相互扶助」の割合が増えるからです。
相互扶助とは、互いに助け合うことです。
田舎では、昔から住民同士で助け合って、暮らしをつくってきたのです。
一方で、「町なエリア」は、農村部に比べるとご近所さんとの付き合いは濃くありません。
「年に数回清掃活動があるだけ」という地域もあります。
賃貸アパートに入居すると、ご近所付き合いがほとんどない場合もあります。
具体的な自治会の活動
自治会の主な活動は以下のとおりです。
・町内清掃(草刈り、溝掃除など)
・ごみステーションの管理
・お祭り(交流)
・消防
・防災
・福祉
清掃活動はみんなで行い、ごみステーションの管理は当番制で行う地域が多いです。
消防は「消防団」に入団した人たちを中心に行います。
そのほかの活動については年度ごとに担当が決められるため、何らかの”役”が回ってくることがあります。
とはいえ、すべての自治会がこれらの活動を行っているわけではありません。
活動内容や頻度は、自治会によって異なります。
そのため、移住前に自治会の活動について確認しておくと良いでしょう。
なお、湯原温泉には「住民風呂の管理」といって、住民専用の温泉の清掃を交代で行うといった、ユニークな活動がある地域もあります。
移住したら、まずは自治会長さんにあいさつをしよう!
自治会は、その地域の清掃、お祭り、防災などの地域づくりを担っています。
自治会長さんは、地域にどんな人が暮らしていて、元気にやっているか、いつも気にかけてくれています。
移住して、引っ越しがひと段落したら、まずは自治会長さんに挨拶に行ってみましょう。
自治会長が誰であるかは、その地域の方であれば、誰でも知っています。
自治会長さんに「移住してきました」と挨拶をすることで、その地域の雰囲気や馴染むためのコツを教えてもらえるはずです。
少しずつ、地域の集まりや行事に顔を出してみる
引っ越しが落ち着いて気持ちに余裕ができてきたら、少しずつ地域の集まりや行事に顔を出してみましょう。
最初はみなさん「どんな人だろう」と、警戒した様子だと思います。
でもそれは、単純な”興味”からくるもの。
口には出しませんが、あなたが真庭市に移住してきたことを、みんな嬉しく思っているはずです。
地域に馴染むには、時間がかかります。
その土地の先輩方に敬意を持って、あなたなりのテンポで、ご近所さんたちに接していってください。
コツコツと積み重ねることが、良い関係作りのポイントです。
清掃活動はご近所さんと仲良くなるチャンス
自治会の活動の中でも、みんなで一斉に行う「清掃活動」は、ご近所さんたちと仲良くなるチャンスです。
自然な雰囲気で集まり、作業しながら気軽に話せるため、お互いに顔と名前を覚えやすい場です。
いつ清掃活動があるかは、回覧板などで知らせてくれます。
また、一軒家に住む場合は、日常的に家の前の道を掃除するのもおすすめです。
ご近所さんかどうかは問わず、家の前を通った人に挨拶をしていると、「こんな人が引っ越してきたのか」と、すぐに覚えてもらえるはず。
敬意を持って笑顔で挨拶していると、次第にご近所さんとの心の距離が縮まってくるでしょう。
もしも近所に知らない人が引っ越してきたら
突然、あなたの家の近所に、知らない人が引っ越してきたら、どのような気持ちになりますか?
「どんな人だろう?」と、気になるはずです。
移住でも、同じです。
地域の方々も、あなたという人がどんな人なのか、気になっているのです。
「どうやったら仲良くなれるだろう?」と、戸惑っている人がほとんどです。
だから、少しずつ、歩み寄ってみてください。
出会う度に挨拶を交わし、顔と名前を覚えていけば、いつしか打ち解けられるはず。
そのうち、地域の方々にとって、あなたが居ることが”日常”になるでしょう。