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八百屋さんは大航海中

韓国出身カンさんが見た心躍る岡山のコト 第7話

2017年10月27日 by 姜 侖秀(カン ユンス)

[7つ目の話] 八百屋さんは大航海中

1907年に建てられた旧遷喬尋常小学校は
「ALWAYS 三丁目の夕日」など
映画、ドラマのロケ地として有名です。
重要文化財なので観光客も多く訪れる場所ですが、
週末には昭和時代の学校給食を体験することもできます。

地域商店街の若者たちの集まりである
「まにワッショイ」が地域を元気にするために続けている活動です。
今日はまにワッショイのメンバーである
八百屋青年、住田さんを紹介します。

高校卒業後、都市に飛び出した住田さん、
アパレル会社に就職して良い仲間たちと楽しく
夢のような日々を過ごしていたある日
趣味で始めたカヌーにハマってあてもなく辞表を投げました。

その後、北海道や長野県などを流浪するように回って
カヌーインストラクターとして活動しました。
日本を狭く感じた住田さん、
一人でキャンプ用品をカヌーに乗せ
三ヶ月間ユーコン川に沿ってカナダからアラスカまで
オールを漕ぎました。

次の目的地であるネパールに行く前
家に立ち寄った住田さん
出国前日に大泣きするお母さんを初めて見ました。
数年間の外ばかり回っていた間には見えなかった
ハラハラと息子を心配してきた両親の姿が
突然目に入るようになりました。
その日、倉庫に入れたカヌー道具は
十年一度も外に出されることなく眠っています。

30年の歳月がそのまま見える田舎の八百屋を
少しずつきれいに直していき
父と一緒に新しい販路を開拓していきました。
スミダ商店のロゴを入れたジャムや新しいスムージーも開発して
まにワッショイと共に地域を再生する
様々なプロジェクトに参加しています。

「大型スーパーに押されて消えていく八百屋さんの
新しい価値を作ってみたいです。
まにワッショイの仲間たちと一緒に
次の世代にも私のように戻って来れる
楽しい地域を作って渡したいです。
よくはわからないけど
良い仲間がいるから、絶対面白いことが起こるでしょう。」

一人でカヌーを漕いでいた住田さんが
仲間、家族と一緒に大航海を始めたのではないかと思いました。

スミダ商店HP* https://www.facebook.com/sumidasyouten

旧遷喬尋常小学校。制服を着てみることができます。
真ん中のスープの配膳担当が住田さん。配食はまにワッショイのメンバーとその家族がボランティアで行っています。
昭和時代の給食。パンと鯨肉(!)マヨネーズサラダと卵スープ。ミルメーク!
シャッターを閉めている店も多い下町商店街です。ここがまにワッショイの活動拠点!
スミダ商店。店主は少しずつ直して今の姿になったのは4年目だそうです。
地域の良い野菜や商品を選んで売る分だけ。八百屋さんていうよりセレクトショップに近いですね。
スミダ商店のオリジナル商品「蒜山牛乳ジャム」牛乳とバニラの香りが甘い味とよく合います。
まにわセレクト。注文が入るとその日の最も良い野菜や地域の商品を箱に入れてお送りします。
カメラの前に立つと、なかなかいつもの笑顔を見せてくれない住田さんです。
双子のパパである彼の航海がいつも楽しくなるように。 Bon Voyage!

韓国出身カンさんが見た心躍る岡山のコト 第8話をお楽しみに

 

 

姜 侖秀(カン ユンス)

韓国ソウル出身。本業は俳優だと言いながらキムチ作りや多国籍シェアハウスを運営するなど他のことばかりしている。

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